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↑大学時代のモーア神。可愛い。




こんにちは。

今回は色々とややこしい例外条項について説明していこうと思います

例外条項は、基本編でも少し触れましたが簡単に言えば
サラリーキャップが埋まっているチームでもFAの選手と契約できる抜け道のようなもの
です。なんかGSWとかCLEとかが無茶できるのは例外条項のおかげです。例外といっても毎年ほとんどのチームが何らかの例外条項を使用しています。正直例外感はあんまりないです。


これには非常に多くの種類があって実にめんどくさい覚えるのが大変ですが、一つ一つ確認していきましょう。大丈夫、自分も頭悪いですがなんとかだいたい理解できました。





さて、では具体的にどんなものがあるかに見ていきましょう。
これが非常に多くあり、大きく分けると

とまあ色々あります。


まずは最も基本的な、おそらく数多くある例外条項ができる元となった大元の、バード例外条項から見ていきましょう。


☆バード例外条項


バード例外条項とは、スター選手や、チームに必要な選手を長くチームに残すための例外条項です。契約が切れる前までのチームの在籍年数によって3種類に分かれています。

また、バード例外条項を使用する権利のことを日本ではバード権と略すことが多いです。このページでも使っていきます。



ラリーバード例外条項
─Larry Bird Exception

内容
FAになった選手が、元所属チームと再契約する際、サラリーキャップを超えようが、マックス契約までオファーできる。最長5年で、昇給率は8%まで
使用条件
  • 直近の3〜5年契約を満了している(トレードがあってもよい)、あるいは移籍せずに3年以上の契約を満了している(1年契約×3など)。                                            例えばポールジョージはペイサーズで5年契約を結び、3年目終了時点でサンダーにトレードされたが、サンダーはポールジョージのラリーバード権を持つ。                                   
要するに、フランチャイズスター選手やチームで重要な選手は残しやすくなってますよ、ってことです。

これはラリーバードに初めて使用されたことから来ているらしいです。ぶっちゃけ昔のことはよく知らないので興味ある人は調べてみてください。


アーリーバード例外条項
─Early-Bird Exception

内容
FAとなった選手が、元所属チームと再契約する際、前シーズンサラリーの1.75倍か、前シーズン平均サラリーの1.05倍のどちらか高い方を上限としたオファーができる。最低2年最長4年で、昇給率は8%まで
使用条件
  • 直近2年の契約を終了している、あとはラリーバードと同じ

ラリーバード例外条項のちょっと短いバージョンです。少し出せる限界が安いです。




ノンバード例外条項
─Non-Bird Exception

内容
FAとなった選手が、元所属チームと再契約する際、前シーズンサラリーの1.2倍か、ミニマムサラリーの1.2倍か、クオリファイングオファー額の中の最高額を上限としたオファーができる。最長4年で、昇級率は5%まで。
使用条件
  • 直近1年の契約を終了している、シーズン途中からの契約でも可(10日間契約は不可、解雇されても不可)、あとはラリーバードと同じ
クオリファイングオファーについても例によって後ほど…すいません…

バード例外条項は以上です。要するに長く在籍している選手ほど残しやすくなるということです。





☆ミッドレベル例外条項

ミッドレベル例外条項とはFAと契約する際に、サラリーキャップが超えていてもそこそこの額(語彙力)でオファーできる例外条項です。
チームのサラリー状況に応じてそのシーズンに使えるミッドレベル例外条項が3種類の中から決まります。具体的な内容を1つずつ説明していきます。

ルーム例外条項

─Mid-Level Exception for Room Teams

  • 7月1日〜6月30日までの間に、チームサラリーがサラリーキャップを1度でも下回ったチームが対象。
  • 最長2年、2018-19シーズンは4.717Mまでオファーを出すことができる(推定)。2017-18シーズンは4.328Mまでだった。

フルミドル例外条項

─Non Tax Payer Mid-Level Exception

  • チームサラリーがサラリーキャップ以上〜エプロン以下のチームが対象。
  • 最長4年、2018-19シーズンは8.568Mまでオファーを出すことができる(推定)。2017-18シーズンは8.406Mまでだった。
  • 使用後はハードキャップになる(使用した結果ハードキャップを超えるようなオファーも出せない)。後述のミニミドル例外条項の制限額・年数以内で収めればハードキャップにはならない。

ミニミドル例外条項

─Tax Payer Mid-Level Exception

  • チームサラリーがエプロンを超えている、あるいはこの契約でエプロンを超えるチームが対象。
  • 最長3年、2018-19シーズンは5.292Mまでオファーを出すことができる(推定)。2017-18シーズンは5.192Mまでだった。
  • この例外条項を使用した場合、その後チームサラリーの変動があっても後述のバイアニュアル例外条項を使用することができない。  

また、ミッドレベル例外条項は分割して使用することができます。
例えばフルミドル例外条項の8.568Mを5.568Mと3Mに分割して2人の選手と契約できたりします。


ミッドレベル例外条項については以上です。色々書いてあってめんどくさいですね。まあ頑張ってください(適当)





☆バイアニュアル例外条項

─By-Annual Exception(略してBAE )

  • チームサラリーがサラリーキャップ以上〜エプロン以下のチームが対象。
  • 最長2年、2018-19シーズンは3.353Mまでオファーを出すことができる(推定)。2017-18シーズンは3.29Mまでだった。
  • ミッドレベル例外条項と同じく分割して複数人の選手と契約することも可能。
  • 使用後はハードキャップになる(使用後ハードキャップを超えるようなオファーは提示できない)。
人によっては気づいたかもしれませんが、使用条件が前述のフルミドル例外条項と同じですね。
ですがフルミドル例外条項とバイアニュアル例外条項は合算することはできません


例えばフルミドルのMAX額8.568M+BAEの3.353Mを足して1人の選手に11.921Mのオファーを出す、っていうのはダメってことです。あくまで別物ということです。





☆ルーキー例外条項

─Rookie Exception


こちらは例外条項の内容を説明する前にルーキースケール契約について説明します。

ルーキースケール契約とは、ドラフト1巡目選手が締結する、完全保証2年+チームオプション2年の契約です。
ドラフトの指名順位に応じてサラリーの基準額が設定されています。


1年目〜3年目のサラリーはリンク先の基準額の80%〜120%の額で、ほとんどの場合は120%で契約しています。


4年目のサラリーは3年目のサラリー×一定の割合となります。
例えば上記リンク先ではドラフト1位指名の選手の"4th year"の欄には26.1%とありますが、まあ要するに3年目の26.1%増しっていうことです。

また、2シーズン目の10月31日までに3年目のチームオプションが、3シーズン目の同日までに4年目のチームオプションが行使されなかった場合はその次のオフにFAになります。


長々と書いてしまいましたが、ルーキー例外条項というのは、キャップスペースがなくても確実に1巡目の選手と契約できるように、このルーキースケール契約をする際にはサラリーキャップを超えていいよっていうだけのことです。


「あれ?1巡目はルーキースケールがあるけど2巡目は?」と思った方もいるでしょう。

2巡目ルーキーは特にこういった決まりがないので、キャップスペースがあればそのままで、なければ前述のミッドレベル例外条項や、後述のミニマム例外条項を使って契約します。額はほとんどの場合ミニマムサラリーになります。





☆ミニマムサラリー例外条項

─Minimum Salary Exception

ミニマムサラリー例外条項とは、選手とミニマム契約をする際にはサラリーキャップを超えてもいいよ、というものです。
ミニマム契約については最初の記事の1番最後に説明しましたね。覚えてるかな…?

多分覚えてないと思うのでもう1回説明します。ミニマム契約とは、その選手がリーグに何年在籍していたかに応じて、1年目〜11年目以上の選手まで規定の額が設定されています。

これは最初の記事には書かなかったのですが、最長2年です。


リーグ在籍4年目以上の選手と1年以下のミニマム契約をする場合は、チームサラリーに計上される支払額がリーグ在籍3年目の選手とミニマム契約をする際と同じになります。


また、シーズン中にミニマム契約をした場合、既に消化した日数分減少します。


ミニマム契約はサラリーより勝利を求めるベテランや、2巡目・ドラフト外ルーキーに主に使われています。最長2年ですが2年契約はルーキーにしか使われているのを見たことがありません。





☆ディスエイブルドプレイヤー例外条項


─Disabled Player Exception(略してDPE)

リーグに申請を行い、所属選手がそのシーズンの1月15日までの怪我や病気を理由に、6月15日までプレーできないと認定されたチームが、契約・トレード・ウェイバーによって、全休選手のサラリー×0.5か、フルミドルサラリーのどちらか少ない方の額(トレード・ウェイバーの場合はそれ+0.1M)以内の選手を1人獲得することができます。
(トレードのルール・ウェイバーについてはまた別の記事で…)


これは具体例を挙げると分かりやすいと思うので…2017-18シーズンはBOSのゴードン・ヘイワードが初っ端から痛々しい怪我をし全休になってしまいましたね。

BOSはDPEを申請し、当然通りました。

ゴードン・ヘイワードの2017-18シーズンのサラリーは29.7279Mです。×0.5するとおおよそ15Mですね。
これより2017-18Mのフルミドルサラリーの方が安いので、BOSが得たDPEは8.568Mでした。結局使ったのは5Mだけでしたが…(グレッグ・モンローに)





以上です。多分全然わからなかったと思います。頑張って覚えてください(投げやり)

もう1回見たい場合は↓

最後に、契約関係を確認するならspotracというサイトをおすすめします。

リンク先のチーム名をクリックすると、そのチームの選手と、どの例外条項を使ったか、下の方に行くとキャップスペースやどのミッドレベル例外条項が使えるかなどが詳しく書かれています。選手名をクリックすると詳しい契約内容やボーナスまで分かります。


お疲れ様でした。