IMG_20180318_095148


こんにちは。


前回、次の記事では例外条項について説明すると言いましたね。


あれは嘘だ


契約に含まれるオプションなどについては比較的理解されている方が多いのかなと思い省略しようかと考えていたのですが、一応説明しておいた方が、後にスッと理解しやすいかなと思ったので説明します。







まずは通常契約についてです。
ここでいう通常契約とはキャップスペースがあり、何も制限がかかっていない状態でできる契約内容のことです。

  • 年数は1〜4年で、昇給率は5%、選手サラリーはミニマムサラリー〜マキシマムサラリーの範囲で設定される。
  • 契約対象のFA選手あるいは所属選手と再契約延長契約を交わす場合には、昇給率8%、契約期間5年まで設定することができる。

昇給率の詳しい内容に関しては、複雑にボーナスが絡み合ったりして、自分も完全に理解できていないので、飛ばします。ごめんね

ただ、選手によって必ず昇給があるとは限らない、あるにしても上限があるよ、そのぐらいの認識で大丈夫だと思います。僕も分からなくて困ってません(言い訳)





続いて、2017-2018シーズンに新たに導入された2way契約についてです。

どんな契約かは多くの方はご存知かと思いますが一応…


2way契約は基本的にGリーグでプレーすることを前提とした契約で、NBAチームとそのチームの傘下のGリーグチームの2つと契約するという形式になる(2017-2018シーズン時点で傘下チームのなかったウィザーズ・ナゲッツ・ブレイザーズ・ペリカンズの2way選手は他チームの傘下チームと契約していた)

各チーム同時に2人まで契約でき、チームサラリーに計上されず、ボーナス、オプションはない契約です。

対象の選手は NBA在籍4年目以下の選手で(年齢は問わない)、契約期間は 最大2年(NBA在籍4年目選手は1年契約のみ)で、同一チーム在籍は 最大3年です。そして、プレーオフ出場資格がありません。

2way契約の選手は、1シーズンに 最大45日間しかNBAチームに在籍できませんが、チーム側が希望すれば普通の契約に切り替えることも可能です。
ちなみに、Gリーグのお休み期間(トレーニングキャンプ前、レギュラーシーズン後)はこの45日にカウントされません。


また、1月15日までしか新たな2way契約はできません。逆に言えば、1月15日までは現在所属中の2way契約の選手を解雇して新たな2way契約をすることも可能です。実際、2017-2018シーズンはほとんどのチームが2way選手を解雇して入れ替えていました。


サラリーについては、割と内容が細かい上にどうせチームサラリーに計上されないので省きます。気になるならCBAを見てください。個人的には別に分かってなくても問題ないと思っています。


2way契約のメリットとしては、

選手
  • NBAで経験を詰める
  • 金銭面での待遇がGリーグとの契約よりかなり良い

チーム
  • チームサラリーを圧迫しないのでローリスクで有望な選手を発見しやすい
  • 離脱者が多くて苦しい時の補欠としても使える

などが挙げられると思います。

デメリットもあります。
デメリットとしては

選手
  • チームが固定されてしまうために本当に必要とされているチームがあっても行きづらくなってしまう

チーム
  • 言ってしまえばGリーグのトップ60人がいなくなってしまうので、チーム状況が苦しくなった時にGリーグからの補強が難しくなる

といったことが挙げられると思いますが、メリットの方が大きいと思います。NBAでプレーできるチャンスは今までより格段に多くなったはずです。

(メリット・デメリットは僕の圧倒的に足りない頭で自分なりに考えただけなので、何か他にあれば是非…)


余談ですが、2way契約から本契約に昇格した選手の第1号がサンズのマイク・ジェームズでしたが、しかし割とすぐに解雇されてしまい、その後ペリカンズと2way契約を結びましたが本人の申し出もあり解雇、現在はユーロリーグにいます。悲しい。ちなみに自分がペリカンズを現地観戦に行った際にはギリギリ所属していました。ラッキーでした。





では本題の契約内容に入りましょう。
まずは保証についてです。


いわゆる年俸、サラリーというのは満額の話で、全額保証であれば契約が残っていればいつ解雇されてもその分は貰え、サラリーキャップにも換算されます。ここ重要です。


よく、「○○いらないから解雇しろよ」のような意見を見かけますが、例えば残契約が2018年15M、2019年15Mと残っているとします。その選手を解雇した場合2018年も2019年も15Mずついない選手に払うだけでなく、サラリーキャップが圧迫され、トレードをしてサラリーダンプ(サラリーを圧迫している選手を放出してキャップスペースを確保する動きのこと)も、その選手がいないのでできないということになります。そう簡単な話ではないのです。全額保証の場合は契約した瞬間にそのサラリーが満額支払われることが約束されるのです。
まあ、当たり前っちゃ当たり前の話ですが、意外とこういった意見は見かけるので…


ですが、解雇されても必ずしも満額保証されないパターンもあります。
無保証と部分保証です。


無保証・部分保証の場合は、レギュラーシーズンの消化試合数に応じて、今季満額サラリー÷レギュラーシーズン全日数×消化日数の額(要するにシーズンの日割り)は自動的に保証され、そのシーズンの1月10日には今季サラリーが全額保証されます。
選手のサラリーを保証しない場合は、1月7日までに解雇しなければなりません。クリアードウェイバーでなければならないからです。(ウェイバーについては後ほど説明する予定です)


部分保証は、満額に対して一定の額が保証されている契約です。例えば満額10Mに対して4M保証の場合、1月10日までに解雇されても最低4Mは貰え、チームサラリーにも計上されるということです。


無保証は2巡目ルーキーやGリーグからコールアップされた選手に多く、部分保証は複数年契約をしたベテランの最終年に設定されている事が多い気がします。統計は取ってないです。気がするだけです。


ちなみに、保証は英語でguaranteeです。guaranteeって出てきたら「あ、保証の話か」ってなります。





続いてはオプションについてです。
オプションとは、契約の中に設定することができるもので、その契約を続行するかしないかを選べるものです。
ルーキー契約以外は契約最終年のみに設定できます。(ルーキー契約については次の記事で説明します)

オプションを行使できる期間は契約内容によって違いますが、最終期限は6月29日です。選手とチームが合意すれば行使期間の変更、行使期間外にオプションを破棄して最長の契約期間を確定させることもできます。


契約に設定できるオプションは具体的には以下の3種類があります。


チームオプション
・・・チーム側に行使の権限があるオプション。行使することでその選手の契約を続行することができる。

プレイヤーオプション
・・・選手側に行使の権限があるオプション。行使することでその選手は契約が続行される。

アーリーターミネーションオプション(ETO)
・・・5年契約の5年目のみに設定できるオプション。選手側に行使の権限があり、行使することで5年目の契約を取り消すことができる



また、オプションを行使することをオプトイン、破棄することをオプトアウトと呼びます。

    



続いてはトレードキッカー(トレードボーナス)とトレード拒否条項についてです。こちらも契約につけられるオプションのようなものです。


トレードキッカー(トレードボーナス)
  • トレードされた際に消化した日数分のそのシーズンのサラリー(今季満額サラリー÷レギュラーシーズン全日数×消化日数)と未行使のオプション分を除く、残りのベースサラリー総額の15%を上限とするボーナスが放出チームから支払われる。
  • ボーナス分は選手のサラリーに含まれる。
  • MAXサラリーを超える場合は超えた分がカットされる。
  • 基本的には加算後のサラリーを基準にトレードを行うが、チームと選手の合意があればボーナスを減額あるいはなしにすることも可能。
  • ↑の場合、契約延長、契約の再交渉が6ヶ月間禁止になる。

トレード拒否条項
・・・その名の通り選手側が行使することでトレードを拒否できる条項


トレードキッカーは色々書いてあってややこしいですが、要するに選手側からするとトレードされづらくなるよって話です。





なんか思ったより長くなってしまいましたが、契約内容・種類についてでした。次の記事では例外条項に入っていきたいと思います。


理解しているつもりでも文字に起こしてみると非常に難しいですね…語彙力が足りてないだけかもしれませんが…


訂正や分からないところはコメント頂ければわかる範囲で答えていきますので、よろしくお願いします。


ではさようなら、ペリカンズ優勝!